~第零章~

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なんにもない日だった、いつもと変わらない夜だった、ソファーでまったりしてテレビみてお笑い芸人さんが騒いでるなーってぼけーっと見てただけだった。 眠いなってうとうとしながら携帯いじってたらそのまま寝てしまった。 『…さん、桜華さん、起きてください』 なのに何で起きたら誰しもがどっかで読んだ設定みたいな真っ白な世界で浮いてんだかなんだかわからん場所にいるんでしょーか? でもって何で目の前にこれまた現実にはあり得ない感じなキラキラした金髪碧眼な超絶美人さん(羽つき)がいるんでしょーか?? 『起きましたか?はじめまして…私は―』 妄想から生まれた夢なんだろうか… あれか、夢の中で起きるとか言う夢か、最近小説読みすぎたせいかな。 などと、私は思考を巡らせていた。 『―あの?聞いてますか?えっ…ちょっと起きてますよね…?あの…』 (それにしても眠いな…何か浮いてるのかよくわからんけどふわふわしてるしこのまま寝れたら気持ちよさそう、もっかい寝ようかな…夢の中で寝たらどんな感じなんだろー) 『―いやあの寝ないで下さい、ってかお願いですから私の話を聞いて下さい、さっき目の前にいるの認識しましたよね?ね??』 天使?が半泣きになりながら一生懸命訴えている。 しかし桜華は完全無視状態だ。 (ねむーい、浮いてるのにふかふかふわふわ、見えない雲みたいなのの上にもしかしているんかなー) 『―ちょっ(泣)…無視ですか?あの…シクシク(泣)』 シクシクシクシクシクシクシクシクシクシク シクシクシクシクシクシクシクシクシクシク 「あーもうっ、何?眠いんだからシクシクシクシクうるさいんだけど。夢の創造物の癖に邪魔すんな、いくら美人でも睡眠妨害は許さない」 桜華は美人は目の保養だから好きだけど睡眠妨害するものには例えどんな可愛い者であろうとも容赦などしないタイプであった。 因みに友人が起こしたらエルボーされるなど親しい者には有名な話だ←
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