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『いや、聞いてくれなか…ちょっ怖っ(泣)ごめんなさいぃ、お願いですから寝ないで下さい、お話聞いて下さいぃぃ』
神々しいまでの美人さんが泣きながら訴えるのはなかなか見れないだろう。
桜華はまだ若干眠気でイライラしつつも、滅多にあり得ない光景に冷静になりとりあえず話を聞いてみることにした…
「話を聞けばいいのね、なんでしょうか」
―聞く態度は若干投げやりであるが←
『グスッ―ありがとうございます。えっと、はじめまして桜華さん。まず始めにこれは夢ではありませんし、私は夢の創造物ではありません。
私は所謂貴女方の世界でいう天使と呼ばれる存在です。実はちょっとした手違いで貴女は死んでしまいました。』
目の前の天使はさらっと爆弾発言をした。
『つきましては、桜華さんにお詫びと言うわけではありませんがいくつかご提案を―』
「ちょっと待て!!突然手違いで死んだとかあんたが天使だとかなにそれ!?!?意味わかんないんだけど、100歩譲って夢じゃないのは認めるにしても手違いとか何よそれ!!!!」
桜華は天使の胸ぐらを掴み振り回している。
『ちょっ落ちつい、て、…あの、きもちわ…たす…』
天使はぐらぐら振り回されてまたまた半泣きだ(天使が人間にやられるとかまずおかしいがそこはそれで)
――【落ち着きなさい】――
突然辺りに荘厳な声が響いた。
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