~第壱章~

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「う…んー」 桜華が目を覚ますと王道な感じの森の中だった。 どこからか水の音が聞こえるので近くには川があるのだろう。 「どうせなら森じゃなくて街とか…って街に突然現れたら不審者だ、森なら見られない分安全? とりあえずまずはこの世界の知識と、安全な場所の把握かな。」 自分の頭の中にある知識の整理をする。 光と闇の世界(クラレティス) 光の加護(天使とかの天界のやつ)を強く受けた精霊・妖精 闇の加護(悪魔とかの魔界のやつ)を強く受けた魔族・魔獣 両方の加護を強く受けたドラゴン 創造主によって創られた人間、その他多種多様な生物、自然がある。 知能が高い精霊、妖精、魔族や魔獣、ドラゴンは人系をとれるので人と混じったエルフ、獣人系、竜人などもいる。 魔族などは一般的に残虐なイメージだがこの世界ではそうではないらしい。(平和って言っといて良かった) 基本的に種族みな共存。 いくつかの国にわかれている。 ただし、どんな種族にも善良なものがいれば悪いものもいるので暴れたり、世界征服しようとしたり色々あるにはある。 その為にギルドが出来ているので、強い戦士や勇者と呼ばれる存在あり―― 正直なところ、桜華に与えられた知識は膨大であるが所詮ただの人なので一気に整理は出来ない。 なので必要なものだけを思い出すようにしていく事にした、でないと確実に容量オーバーでパンクするだろう。 「多すぎて頭いたい…一応平和だけど森だと何かあるかもだし、まずは街を探すのがいいかな。 ただ歩いて探すのは危険だし…上からみるのが一番よね♪」 そう言って桜華は近くの木々を見渡した、丁度近くにある杉?のような木は高そうなので登れるか試してみることにした。
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