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「君は運命って信じるかい?」
真っ白な空間で、赤アフロで星形サングラスをかけてダークスーツを着た男が、俺に向けた第一声がこれだ
先ずはそのおかしな格好にツッコミをいれたい
いや、でも凄く真顔だ
真剣だ
だからこそ吹き出しそうだ
「聞いてるのかい?」
というか、こういうの携帯小説で読んだことあるような……と、質問に答えねば
「あぁ、運命だったな、信じるよ」
「なら話は早い、壬鏡蔵人………君を運命に従い異世界へ転生させる!」
……俺をフルネームで呼ぶな!
ミカガミ クロウドなんて厨二な名前!!
ん?
蔵「異世界だと?」
「そう……僕は運命管理人、君は神の手違いで殺され、異世界へ行く運命なのだ!!」
やはり異世界フラグ!………え?
蔵「殺され………って!俺死んだ!?」
「勿論さ!!じゃなきゃここにはこないよ!」
全然記憶にないんだけど…
「そりゃそうだ、寝ている間に心臓が止まったんだから………それで、君の運命は異世界に行くことが決定している、行ってもらうよ」
運命って……
どこまでが運命なんだよ…
「運命とは人生のポイントだと思いたまえ、受験に受かる、彼女が出来る……これらも定められた運命なのだ」
運命って……案外ちっちゃいな
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