一年前

3/3
18人が本棚に入れています
本棚に追加
/122ページ
「忘れちゃ嫌だからね?あの約束。」 「………………どの?」 「えぇっ!?」 驚き、顔をこちらに近づける。 って、近いがな。 「バーカ。嘘だよ。」 「もう!静也の意地悪!」 華蓮の頬がぷくぅと膨れる 可愛い奴め。 「大丈夫。忘れねーよ。大切な、大切な約束だから、な?」 「うん……!」 さっきまで暗い表情だった華蓮の表情が明るくなる。 「じゃあ……気をつけて、な?」 「うん。またね。」 華蓮は僕に背を向けて、空港の中に入っていった。
/122ページ

最初のコメントを投稿しよう!