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「忘れちゃ嫌だからね?あの約束。」
「………………どの?」
「えぇっ!?」
驚き、顔をこちらに近づける。
って、近いがな。
「バーカ。嘘だよ。」
「もう!静也の意地悪!」
華蓮の頬がぷくぅと膨れる
可愛い奴め。
「大丈夫。忘れねーよ。大切な、大切な約束だから、な?」
「うん……!」
さっきまで暗い表情だった華蓮の表情が明るくなる。
「じゃあ……気をつけて、な?」
「うん。またね。」
華蓮は僕に背を向けて、空港の中に入っていった。
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