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――――
「眠い。果てしなく眠い」
今は夜の9時。
あのあと、ミーシャがすぐに起きて、俺を見ると泣きながら抱き着いてきた。
結局、ミーシャが泣き止むまで俺は抱き着かれていたけど、泣き止むとすぐにミーシャは俺から離れた。
もう、ちょっと抱き着いていて欲しかった。
え?心配してくれてた娘なのにそれは考えがやらしいんじゃないかって?
…………
しょうがねぇだろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
俺が女の子に抱き着かれるなんて、滅多にねぇよ!?
ちょっとくらい、幸せに浸っていてもいいじゃないかぁぁぁぁぁぁ!!
俺はあれだよ?
ユウみたいに頻繁に女の子の方から抱き着いてくる事なんてないんだよ?
だからこそ、年に1回あるかないかわからない幸せに浸りたいんじゃないか!
あと謝らなければならない事がある!
今まで生きてきた中で、女の子に抱き着かれた事なんてねぇよ……
すいません。
さっきまで、頻繁には抱き着かれてはいないけど、たまに抱き着かれてるみたいな発言してました。
嘘です。
すいません。
見栄張ってました。
だって、しょうがないじゃん…
今まで、ユウのせいで女の子から嫌われてきたんだから。
はぁー、ミジメになるし、もう寝よ。
はぁー
マジ憂鬱……
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