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「やっぱりな!やっぱりあいつは許さねぇ!!」
「え、何?どういうこと?」
いきなりゲイルがキレて叫ぶけど、僕には何が何やら良く分からない。
みんなの方を見ると、みんなも何やら怒っているみたいだった。
「いいかユウ!?俺達に邪魔だって言って本人はその場に残ったってことは、ファイは俺達より強いって言ってるようなもんだ!」
「だっだから?」
いつもとは違うゲイルの様子に思わず戸惑ってしまう。
「俺達はあいつより下だって思われているってことだ!俺達は5代貴族が3人もいるっていうのに!!」
……なるほど。
みんなは自分より実力が下の人物に見下されたのが嫌だったみたい。
でもファイは決して弱くない。
セルタイトにいた時は、成績上ファイは普通の成績だった。
成績だけ見れば、ファイはみんなにとっては弱いかも知れないけど、ファイは何やら力を抑えている気がする。
なんでかは分からないけど……
要するにどっちが強いかが分かればいいんでしょ?
だったら……
「じゃあ、こうすればいいんじゃないかな?」
僕はみんなにどっちが強いか分かる方法を話した。
「なるほど!そうすればあいつにどっちが強いか分からせれる!」
「そうね。みんなやるわよ!!」
『オーー!!』
ごめんねファイ。
でも、ファイがみんなを見下したからこうなったんだよ?
だから精々頑張ってね!!
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