story_1 ありふれた

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「父さん、母さん、聞いてくれ!俺、受かったよ」 「あぁ、理沙に聞いたよ、おめでとう」 「よく頑張ったわね、愛斗が高校卒業するなり俺、自宅警備員になる!なんて言い出した時はどうしようかど思ったけど……」 うっ、忌まわしき思い出がよみがえる…… 「それは…言わないでおくれよ母さん……」 「だが本当に良かった、ちゃんと続けるんだぞ」 「うん……」 「ところで、仕事はいつから?」 「えーっと、九月の二十日からだよ、だから……三日後だね」 「そうかい、その日の弁当は腕によりをかけてつくってあげるからね、楽しみにしてておくれ」 「ありがとう、じゃ、俺そろそろ寝るね、お休み」 「ああ」 「お休みなさい」 父さんたちにあいさつをしてから俺は自室へと向かった もうゲームする気力もないや……寝よ 誰もいない空間に「お休み」と告げまぶたを閉じた
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