story_1 ありふれた

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そして朝、夢のなかできゃわうぃー女の子が現れて異世界へ……なんて中二的展開はなく、いつもと変わらない目覚めだった。 時計に目をやる、針は9:30分を指していた、この時間は理沙は学校で家にいないし、母さんと父さんも仕事でいないので今家にいるのは俺一人と言うわけだ 「母さん…朝御飯作ってあるといいんだけどな」 ひとまず俺は朝食を済ませるために一階のリビングへと向かった ガサガサ 階段を降りていると、どこからか物音が聞こえる 「……泥棒…?いやいや無い無い……ハハッ」 ガサガサガサガサ 「いや、おい……嘘だろ……」 キィ……ドンッ ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイんだけどぉ!? なになになんなのこの物音は! 「……っ……!うわっ!」 ズダダダダダダン! 「いてて……」 ……今のは俺が足を滑らせて階段から落ちた音だ ミシ……ミシ…… 「足音だ…近付いてくる」 しまった、今の音で泥棒(?)が俺に気付いて近付いてくる ミシ……ミシ…… 足音の大きさからしてもうすぐそばまで近付いていることだろう…… ミシ……ミシ…… 後数歩といったところか…… 「…よし…賭けにでよう」 階段に立て掛けてあるモップを手に取り俺は身構えた
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