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適当に開いていた本を閉じ、窓の外の青い空に目を向けようとすると、
「やす!久しぶりね。」
・・・満面の笑顔の女の子と目が合った。
黒い長い髪とセーラー服の目の前の少女は、俺より3、4歳年下だろうか。と言うか、
「・・・誰?」
どうして俺の名前を知っているのか。そう聞こうとすると、
「ところで、今日はひま??」
急に話題を変えられてしまった。急すぎて、意味がわからない。
とりあえず関わってはいけないような気がして、「忙しいので。」とだけ言ってその場を去ろうと立ち上がる。
「嘘つかないー。ねえ、今から私に付き合ってよ。」
「何で俺がーーっ」
言うが早いか、彼女は俺の腕を掴んで図書館を出た。
「私、なつみっていうの。なつって呼んでね。それじゃあ、出発!!」
振り返って笑顔で自己紹介をする彼女?なつが何だか気になってしまい、結局ついていく事にする。
なんだか懐かしいな、と思ってしまった。
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