番外編2

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「ブッ」 「やだぁ。大丈夫?」 翌日。 俺は例の彼女と 某ファーストフード店にいた。 中学生らしく、 100円バーガーと100円ドリンク。 彼女も同じようなもん。 「だからね? あれ、お兄ちゃんなんだよ」 「………へえ?」 「うん! 涼介くんもさ………」 おかしいな。 昨日までは 可愛くて仕方なかった俺の彼女なのに なんでだろう。 全然、魅力を感じない。 ていうか 話し方とか、キモイ。イライラする。 「あたし、涼介くん一筋だよ?」 「ふぅん」 彼女は、 ひとりっ子だった。 兄なんて、いない。 なんて わかりやすい嘘。 でも、わかった。 こいつ、初めてじゃない。 慣れてる。 いつも俺を、騙してたんだ。 そりゃ 浮気されてて、ショックだったよ。 でも、 俺の気持ちもスーッと冷めて…… まるで元々なかったみたいに。 存在しなかったかのように。 妙な気分だった。 同時に とてつもなくバカバカしくて…… 彼女とは、 すぐにつきあうのをやめた。
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