番外編2

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「涼介!」 ぐわん、ぐわん。 恋は盲目とは よく言ったもんだよな。 確かに確かに。 好きな時は気にならなくても 少し気持ちが離れてしまうと 嫌だと認知してしまったことは… もう、最悪の対象から離れない。 「起きないな……」 あ、 くるみだ。 今のは………夢? 待って、くるみ。 起きるから。 起きるから 今日は、デートの約束だった……… ? 声、出ない。 ついでに言うと 手も、伸びない。 「もぉ、仕方ないなぁ」 え。 いや、待って。 俺、起きてるよ。 起きてる起きてる! なんで? “涼介って、何人の人としたの?” “あたしとは、住む世界がちがうよね” 中学生の頃のことなんて 忘れたい。消し去りたい。 くるみだけが、とにかく一番大事。 なのに。
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