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「涼介!」
ぐわん、ぐわん。
恋は盲目とは
よく言ったもんだよな。
確かに確かに。
好きな時は気にならなくても
少し気持ちが離れてしまうと
嫌だと認知してしまったことは…
もう、最悪の対象から離れない。
「起きないな……」
あ、
くるみだ。
今のは………夢?
待って、くるみ。
起きるから。
起きるから
今日は、デートの約束だった………
?
声、出ない。
ついでに言うと
手も、伸びない。
「もぉ、仕方ないなぁ」
え。
いや、待って。
俺、起きてるよ。
起きてる起きてる!
なんで?
“涼介って、何人の人としたの?”
“あたしとは、住む世界がちがうよね”
中学生の頃のことなんて
忘れたい。消し去りたい。
くるみだけが、とにかく一番大事。
なのに。
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