番外編2

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「や、……起きる。すぐ準備するから、待ってて」 「うん。早くしてね」 「わかった」 くるみは 俺とは、キス以上はしない。 もちろん一度もそれ以上は、ない。 「………くるみ」 「?」 「俺、着替えるよ」 くるみは 俺が浮気をしたことを知らない。 付き合って もうすぐ、まる一年。 一度も 俺とは、寝てくれなかった。 それは…… よくないけど、仕方ないって思うことにした。 「はうぁあ! ごめんっ」 「アハハ。俺は、別にいいんだけどね」 「あたしがよくないっ」 俺が服を脱ごうとしただけで この赤面。この反応。 可愛いけど… 健全な男子高校生なら やっぱり不満でしょ。 浮気をするきっかけは もちろん別の違う理由があったけど…… 「くるみは、ほんと純情だよね」 「やっ、ちがうよ!」 「はは」 キス以上、できない。 俺が 中学時代、いろんな奴とやったから。 くるみは 俺が初めての彼氏だったから いろいろ、受け付けなかったみたいで。 確かに後悔はした。 でも、 過去は過去じゃん。
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