番外編2

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「ねぇ、涼介」 「んー」 「これとこれ、どっちがいいと思う?」 俺だって 後悔しまくってるよ。 バカなことしたな、って。 だけど…… 後悔しても 黒歴史は消えないわけで。 事実を抹消できるわけでもなくて。 「どっちもいいと思うよ」 「えー! それじゃ選べないよ」 「両方買えばいいじゃん。俺出すよ」 だから 俺は、いつもくるみに対して “優しい彼氏”で、いるようにした。 イラッとしても 顔に出さないようにした。 怒ったりなんて、絶対しなかった。 「やったぁ! 涼介ありがと♪」 「いいよ、これくらい」 食べたかったクレープを 両方手にしたくるみは、にっこり笑う。 可愛い。 可愛いから、好き。 くるみの素直になれないところも わかってる。理解してる。 理解できた、つもりだった。
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