番外編2

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「りょーうすけっ♪」 「!」 優等生のくるみの委員会を待っていると 紗織がいつの間にか、いて。 なんで いつもすぐ側にいるんだよ。 「あれ、紗織もいる」 「うん。くるみ待ってるって言うから、すこし話してたの」 「そっか」 離れてくれ。 一度寝たくらいで……… 馴れ馴れしく、するな。 なんて 勝手なこと、言えないけど。 それもすべて 浮気なんて、してなかったら。 「お疲れ、くるみ。帰ろ」 「うん。ね、涼介。あたし、行きたいところがあるの!」 「どこ? 付き合うよ」 俺は紗織から離れ くるみの隣に。 そして 当たり前のように手をつなぐ。 「……………」 紗織は 俺のことが、好き。 一部始終、 しっかり睨みつけるように見てる。 「あのね、駅前にできた本屋さん。参考書の品揃えがヤバイの!」 「参考書? うわぁ」 「うわぁって何!」 紗織。 俺は くるみが好きなんだよ。 お願いだから… もう、邪魔しないでくれ。 つきまとわないでほしい。 何回でも謝る。 頼むから…… もう、諦めて。
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