番外編2

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それでも別れたくなかったから。 結局俺、 自己中なんだよな。 ごめんね。くるみ。 「駅前の本屋もいいけど、今日はデートしたい気分になった!」 「え?」 「だって涼介は、本屋なんてつまんないでしょ?」 言わないといけない。 いつまでも こんなの続けてられない。 けど、 言ったら……別れなきゃいけなくなる。 くるみを傷つける。 「別にいいのに」 「だって涼介勉強嫌いじゃん」 まだ、別れたくない。 好きだよ。 本当に大好き……なのに。 くるみに ずっと嘘をつくわけにも、いかない。 バレなければいい。 そう思ったことも、なくはないけど…… やっぱりいつか、 言わなきゃいけない日がくる。 別れなきゃいけなくなる。 「好きな奴とかいないでしょ」 「あたしは嫌いじゃないよ」 「くるみは頭いいから」 別れたくない。 別れたら…… 俺、一番大事なものを失う。 でも、 それも自分のせいだから。 受け入れるから。
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