ーー 絵本の国.

5/5
前へ
/51ページ
次へ
私達が守るもの。 それは絵本の住民。 その軍の事を私達、そして住民はこう呼ぶ。 ”ブックキーパー” 言わば警察のようなものだ。 絵本のシナリオを狂わせないように、私達が制御する。 だから何か起こる度にブックキーパーが絵本を飛び回るのだ。 全く大変な話である。 「それじゃ、行って来るよ」 「待て、今は向こうは夜中だ。こっちが夕方になったら行け」 しかも絵本ごとに時差があるのだ。 私はその時差の計算が苦手で苦手で……。 「分かったー。じゃあ支度してくる」 「あぁ、気を付けろよ」 「はいはーい」 カナタとか。 あの子はまだ幼いが戦いや交渉なんかには強い。 話合いははるかに私より成功率が高いし。 今回も勝てる。 相棒の銃を磨いておかなくちゃ。 .
/51ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加