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私達が守るもの。
それは絵本の住民。
その軍の事を私達、そして住民はこう呼ぶ。
”ブックキーパー”
言わば警察のようなものだ。
絵本のシナリオを狂わせないように、私達が制御する。
だから何か起こる度にブックキーパーが絵本を飛び回るのだ。
全く大変な話である。
「それじゃ、行って来るよ」
「待て、今は向こうは夜中だ。こっちが夕方になったら行け」
しかも絵本ごとに時差があるのだ。
私はその時差の計算が苦手で苦手で……。
「分かったー。じゃあ支度してくる」
「あぁ、気を付けろよ」
「はいはーい」
カナタとか。
あの子はまだ幼いが戦いや交渉なんかには強い。
話合いははるかに私より成功率が高いし。
今回も勝てる。
相棒の銃を磨いておかなくちゃ。
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