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このおでん屋から家までは、1キロメートルくらいありました。
孝二はその道のりを、ヨロヨロとおぼつかない足取りで帰路についておりました。
ハァハックション！
「ちくしょうっ、バッキャロ～～ッ！
順子の言うことはよ～～く良く分かっちょっとよっ！
じゃかいよっ、俺にどげんしろとっ！銀行強盗でんせいてかっ！！」
ハァハックション！
「くそっ、ティシュティシュと、」
孝二がポケットからティシュを取り出すと、ついでに小銭も飛び出して路上に転がりました。
「おんやぁ十円玉ちゃ待ってぇ、どこ行くと」
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