序章

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「あの、それってどういう……?」  その言葉の意味を彼は理解できていない。 「君は魔物退治の現場に居合わせたんだ。その事は覚えているか?」 「気が付いたらこの病院に。……あれ、どうして、何も思い出せない」  いい。それでいい。何も知らないでいて。レディは切に願った。 「レイデージが魔物に封印の魔術を施したんだ。だがその封印の場所を間違えてしまった。間違えて、君に封印してしまった」 「……レディが? 魔物が俺の中に?」
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