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私の人生を呪われた姫無村の犠牲にはできないと言うの。
自分だけが姫無村に残ればいいと。
けれど、私の決心は固まっていたわ。
何より、そうしなければ姫無村自体が赦してはくれないでしょう……。
せめて辰彦を……
辰彦だけでも、この姫無村から救い出してやりたいの。
怨霊達が辰彦を鬼に変えてしまうようなことがあってはならない。
曾祖父も……そして、私達の父までもが鬼に取り憑かれたのだから」
辰彦の父……来家将彦が発狂したことを、正子さんは知っている……
一体誰が……。
私は片腕の男、小杉のことを思い出しました。
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