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辰彦は成人になった。
学業を終えたら、ここに戻ってくるつもりでしょう。
でも、来家家に戻してはならないのよ。
それが辰彦の為なのだから。
・・・・・・私は義信叔父と結婚して来家家を継ぐと決心し、それを姫無村に伝えたわ。
もちろん日本の法律上の結婚ではないけれど。
そんなこと、法律上は許されないですものね。
でも、姫無村には法律よりも強い掟があるの。
当然のこととして、私達の婚姻は決まったのよ。
むしろ、やっと決心がついたのかと言う扱い。
その裏で、私と叔父は密かに目論んでいた……
辰彦を来家家から逃がし、その後、数百年と護られてきた来家家を終わりにしようと。
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