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私達はその時……結ばれてしまった……。
正気を取り戻した時には嵐も去っていたわ。
決して後悔はしていなかったけれど、私達はその過ちを無かったことにしようと決めたの。
私達の婚姻は、偽装と言う約束だったのだから当然よ。
日が経つにつれ、悪い夢の中にいたのだろうと思うようになった。
けれど……
来家の新しい血は、私のお腹の中で目覚めていたの。
私は……
選ばれたと感じた。
姫無村は、来家の次の後継者を……
義信でも辰彦でもない、お腹の中の子を選んだのだろうと。
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