運命

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「もし桜木家の方で異論がないようでしたら、どうぞ僕を桜木家の人間にさせてください。 来家家は、とうの昔に滅亡していた家なんです。 亡霊のように血を残すことに取り憑かれた一族でした。 ……僕には全く未練はありません」 辰彦がそう言って頭を下げたことで、私は辰彦と共に桜木家を継ぐこととなりました。 これが桜木家に取って良かったのか悪かったのか……。 今更ですが、墓に眠っている母や兄達に私は間違っていたのかどうか、尋ねてみたいです……。 とにかく、私と辰彦の結婚はすんなりと決まり、私達の結婚が決まると桜木家にも変化が訪れました。
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