悪夢

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「貴方…… 一体、どうしたんです? 」 私が車を下りて近付くと、辰彦は少し驚いたようでした。 「良江……? 今、何時になったんだ? …… ああ、こんな時間になっていたのか…… 」 辰彦は時計を見て時間を確認すると、やっと腰を上げました。 「こんなに日が暮れるまで帰って来ないんですもの……心配になって神田さんに連絡して来て頂いたんですよ」 私は惚けているような辰彦の様子が気になっていました。 「そうか……。 済まなかった……。 神田さん、申し訳ないです」
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