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「貴方・・・・・・ 」
私は辰彦の心の苦しみを理解しましたが、辰彦の信じ込んでいる闇を否定しようとしていました。
何故なら、辰彦が鬼になる訳がないと信じていたから・・・・・・いえ、知っていたからです。
私は辰彦と言う人間を理解していました。
辰彦は鬼になるような人間ではないのです。
辰彦の心配していることを払拭しようと口を開きかけました。
ところが・・・・・・
辰彦は私の言おうとしている言葉が分かっているかのように遮ると、恐れていたことを口にしたのです。
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