罪

連鎖

「わ、私は･･････

私は･･････

貴方が好きだったからです。

愛していたから結婚したんですよ。

私は貴方の血筋と結婚した訳じゃありません。

貴方自身と結婚したのです。

貴方のお父様のことと、私達の結婚は全く関係ないことじゃないですか」

しかし、私が何を言っても辰彦の心には届いてくれないようでした。

辰彦の心は深く傷付き、閉ざされてしまったのです。