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辰彦は変わり果てた姿で家に帰って来ました。
辰彦の死は、正子さんが自殺した時のことを思い出さずにはいられません。
正子さんの最初の自殺は未遂でしたが、あの時まだ学生だった辰彦は東京から呼び戻され、私と辰彦が正子さんの入院していた病院に行きました。
その時のことを思い出したのです。
正子さんは、お腹の子が跡継ぎに選ばれたと感じたと言っていました。
つまりは、鬼の血を身篭った・・・・・・と。
選んだのは・・・・・・姫無村だと。
姫無村に意思があるとでも言うのでしょうか。
そんな馬鹿なことが・・・・・・。
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