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修平は役所を辞めて、離れに閉じ籠るようになりました。
まるで辰彦の時と同じ様子だったので、私は修平が辰彦のように自殺を図ったりしないかと不安でした。
綾子さんも理由の分からない夫の変貌に動揺していたようです。
「お義母さん、修平さんはどうしてしまったのでしょう。
何を聞いても、一人にしてくれと言うばかりなんです。
私には思い当たることもありません。
一体何があったのか…… 」
私は綾子さんに掛けてあげる言葉も見つからずに、ただ不安を抱えているばかりでした。
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