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「はーい、じゃあ今年の文化祭の出し物は、
『ハラハラ・ドキドキ!どれだけ耐えれるかな?度胸試しの暗黒館』
で決定でよろしいですか~?」
「「はーーい」」
「…はぁ」
暦は5月。
桜もすっかり散ってしまい、新しいクラスにもすっかりなじむ頃。
クラスでは文化祭の出し物を決めていた。
文化祭。
毎年恒例なこの行事。
5月から出し物を決めるというのも早い気もするが、我が校では、文化祭は最高の行事。
皆、本格的に出し物を作り上げ、5日間それを楽しむのだ。
だから、予算も結構な額を催す。
修学旅行の次に文化祭予算があがるほどだ。
それだけクオリティも高い文化祭である。
今年の私のクラスは何とも長い名前だが、お化け屋敷らしい。
クラス満場一致で決まった今年の出し物だ。
あ、でも私は別に何でもよかったので流れに任せていたけど。
キーンコーンカーンコーン…
チャイムと共に周りの生徒は自由に動き回る。
私はそんな中、黒板に書かれた出し物を眺めていた。
ハラハラ・ドキドキ!って…なんじゃそりゃ…。
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