私の選択

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「何で急に実行委員なんて…昨日までそんなこと言ってなかったでしょ」 「いやね、その実行委員長が、なんとなんと!三笠先輩なんだって~♪」 「あ、ああ、なるほど…」 三笠海斗(ミカサ カイト)先輩。 私達よりひとつ上で、全学年の女子に人気が高いらしい。 紗世もその一人だ。 紗世によれば、年齢関係なく優しく振る舞ってくれて、テキパキとなんでもやりこなす、完璧男なのだそうだ。 顔もそこそこいいらしく、紗世いわく『甘いマスクがたまらない』らしい。 紗世は三笠先輩にメロメロなのだ。 私は、特になんの興味もないのでどうでもいいんですけどね… 「ねっ、だからお願い曖夢!このチャンス逃したら三笠先輩とお近づきになれないの~」 「お近づきって…」 「お願いお願い~」 はぁ、これ、決めなきゃいけないのか…
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