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たしか、土方さんの部屋はここ。
現代と違ってノックはできないので、呼びかけた。
キラ「土方さん、土方さん。」
……………。
返事はない。
やっぱ寝てるんだな。
チラリと斎藤さんを見ると、腕を組んで壁にもたれかかっている。
開けてもいいかな…?
ま、いっか。だめだったらなんだかんだ斎藤さんが止めてくれるよね、多分。
ガラ…
キラ「土方さーん。」
見ると、やはり彼は寝息をたてている。
声をかけてみたが起きないので、軽くゆすった。
…そういえばお兄ちゃんも、朝起きるの苦手だったっけ……。
キラ「土方さ──」
土方「ぅるせぇ……」
キラ「わっ……!」
グイッと首の後ろから腕が通され、そのまま引き寄せられた。
当然私は布団に倒れ込む。
布団というか、土方さんの胸板。
キラ「土方さん。起きましょうよ土方さーん。」
…………。
キラ「もしもーし。」
……………。
キラ「おーい。」
…………………。
キラ「…あのー……」
……この体制ツラいんですけど、マジで。
土方さんに体重がかからないように頑張ってるから、本当にツラい。
足の筋肉がつりそうだ。
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