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ぴっぴっ、と、手をふって水を飛ばして乾かす。
いまちょうど洗い物が終わったところだ。
「わっ、つめて……」
手をふった時の水が、お兄さんの顔にかかってしまったらしい。
キラ「あ、ごめんなさいお兄さん。」
「いや、べつにいいけど……つーか、なんで俺お兄さんなの?」
キラ「えー…お兄さんっぽいから的な?」
「あははっ、確かに慎治は兄貴っぽいもんなぁ。」
もう一人の人が笑う。
なんだか柔らかい雰囲気の人だ。
「お兄さんなぁ……」
キラ「お二人は、名前なんていうんですか?」
「あ、俺樫山優祐-カシヤマユウスケ-ね。で、お兄さんってのが藤原慎治-フジワラシンジ-。」
キラ「なるほどー、お兄さんは慎治さんだったのか。」
藤原「べつにいいよ、お兄さんのままで。」
キラ「ほんとですかー?じゃ、お兄さん。」
樫山「ねぇね、俺にもさ、あだ名つけてよ。」
キラ「んー、じゃあ普通にゆうちゃん!」
"ちゃん"をつけたのは、なんとなくそんなキャラな気がしたから。
樫山「ちゃんって、女の子みたいだね…ま、いっか。
よろしく、雲英。」
キラ「うん。あ、そろそろ洗濯やりに行かなきゃ……」
向山「あ、そうだ、俺副長に、洗濯手伝ってやれって頼まれてたんだった。
行こっか、雲英。」
キラ「あ、ほんと?ありがとー。」
藤原「俺らも、昼巡察まではヒマだしなぁ。」
樫山「手伝ったげるよ。」
まじか。
大人数の洗濯は一人では大変だし、ありがたい。
私達は4人で洗濯する場所へむかった。
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