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厨の棚をガサゴソとあさる。
昼時なのだから混んでいるのではないかと思ったが、私達の他には隊士さんが二人と、それから平助だけだった。
キラ「ご飯炊くのはめんどいし……他に何か主食になるようなのないかな………あ、薄力粉だ。
それに卵も……
ねぇ、りゅう。砂糖か…ハチミツでもいいや。ないかな?」
向山「ハチミツならあるよ。あ、あとは、砂糖は金平糖ならあるけど、いる?
この前菓子屋でオマケしてもらったんだ。」
金平糖か。それで代用しよう。
キラ「ありがと、使わせてもらうよ。
牛乳ある?」
向山「牛乳かぁ…ここには無いと思うけど。
でも町の方で売ってるのみたよ、昨日。」
藤堂「なぁ雲英、牛乳使うのか?」
キラ「うん。」
藤堂「牛乳は無いけど……豆乳じゃだめか?」
向山「ぅげえ…藤堂組長、まだそんなもん飲んでんすか…?」
藤堂「そんなもんとか言うなよなー、これ栄養あるんだから。
そんなに不味くはないと思うんだけど……」
そっか、この時代じゃ豆乳は普通飲まないんだね、平助…。
だって豆乳が美味しくなったのって、かなり最近だもんね。
それに牛乳は、昔に日本に伝わったけど一度衰退して、で、たしか江戸時代末期にまた流行るんだっけ。じゃあ、いま流行してる飲み物なのか。
小学生の頃に総合の授業で調べた牛乳の歴史が、今更役立っている。
キラ「全然大丈夫!代用できる。
もらってもいい?平助。」
藤堂「おう!」
レタスにトマト、きゅうり、玉ねぎ、水菜、油、塩、胡椒、お酢……
よし…これで、アレが作れる。
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