着替えわずからのご飯なうからのお買い物うぃる。

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……………………… ………………… ……………………… ……………… …………………… 「安いよ安いよー!」 「本日の宿はお決まりですかー?お宿なら"里屋"が一番だよー!」 ザワザワとして、活気にみちた町。 私は今、りゅうと二人で町に来ていた。 土方さんに午後の仕事を聞いたら、「特に無ぇ」って言われて、暇だって言ってたら「うるせぇ、金やるから着物でも簪でもなんでも買ってこい」って言われて屯所をだされたのだ。 まぁ、最後に呟いた言葉を、私は聞き逃さなかったけど。 「女なら一着くらい自分の着物が欲しいだろ。」 私が着物を持っていなくて山崎さんのを借りてるのを、気にかけてくれたんだろう。 なんだかんだ良い人だ。 キラ「すっっっごーい!」 向山「あははっ、そんなに?たしかに京は栄えてるけど。」 キラ「うん、こういうとこ、初めて来たっ!」 向山「初めて……?雲英、どんな田舎から来たの。」 キラ「あー……まぁ、遠いとこ……かな。」 未来で私が住んでた場所は、そこそこ栄えた場所だったと思うんだけど…… だけど、初めてなんだもん。 車や自転車がないのに栄えた道。 メガホン無しの呼び込みの声。 それに群がる客。 金物屋や鍛冶屋。 八百屋、魚屋、着物屋。 今もあるものかもだけど、どれも私が知っているのとは少しちがくて。 すごく、新鮮に映ったんだ。 .
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