~Episode1~

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 とても、嫌な気配だ。  記憶が無くても解る。  脳が命令している。  ――逃げろ、と。  後ろを向きたい好奇心を押し殺し、俺は全速力で木々の間を走り抜けた。  予想以上に体が軽い。俺は何か運動していたのだろうか? ……それにしてもこのスピードは尋常ではない気がする。  ――グギャアァァァァァア!
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