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「──廃校だ…」
それが憑代校を見ての俺の
第一印象だ
「おいおい、創ちゃん
それは無いんじゃあない?
なんせ、ここはmy母校だよ?」
「んじゃあ、海都ちゃんの野郎は
この、いかにもすぐ壊れまっせ
と言っている様な
所々壊れているこの学校を
母校なんてほざいちゃう訳?」
「勿論さっ!」
満面の笑みで返された
だが笑顔は──目が泣いていた…
さぁてっと、あんまり嬉しくない
事実が露呈しちまった様だ
これから自分が通う学校(仮)は
在校生徒さえ涙する
とても残念な学校と言うことが
あんまり期待はしてなかったさ
だけど、何これ?
肝試し専用の学校なの?
自分の視線の先には
無数のツタが校舎に絡み付き
数多のシミが校舎に染み付き
雑草こそ抜かれているのか
切られているのか分からないが
見当たらないけど
途中で諦めたらしき
ムッチャ長くて太い草が
高々とそびえている
そんな、残念すぐる学校が
目の前に広がっていたのです
正直、教室内に机やら椅子やらが
きちんと設備されているのかが
不安になってきたわ
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