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「大丈夫だよ創くん
中は案外綺麗なもんだよ」
遥香は何も心配無いよ
と言わんばかりに
肩を思いっきりバンバンと叩く
──うん、痛いね
「ごめん、そう言えやさ
この、憑代校の生徒って
"小中高一貫゙って言ったよね?
んで全校で25人?」
「そだな、ンまぁ
創がこの憑代校に入るなら
26人になる訳だけどな」
「じゃ、じゃあさ
this schoolには
高校生は何人?」
流石の稀有な学校なので
少々どぎまぎしながら
海都に再び聞いてみる
「今現在、憑代校に高校生は
僕と遥香を合わせれば…っとぉ
6人だね一年が三人
二年が二人、三年が一人だね」
ん……まぁ
予想通りかなぁ
「サンキューな
後はもういいや」
校舎に背を向けて
さっさとこの場から
立ち去ろうとすると
海都が俺の右腕を掴んだ
それに遅れて遥香も左腕を掴む
「なにすん「せぇの!」ッたぁァァ!!」
海都と遥香は
息を合わせて両腕に
間接技を極めてきた
「創ぇ~
この僕がこの程度で
お前を逃がすとでも?」
「私も珍しく海都と
同じ気持ちよ♪」
「て、テメェ等!!
逢って間もない相手に
何の恨み──がぁあッ!!」
変な声が自分の
口から出た
「今から、クラスメイト達に
挨拶回りよ!!」
「ちょっと待て!!
俺はんな事したくあぎゃぁぁ!!」
「黙って付いてきなさい」
「無理だ無理です無理だからぁ!!
痛みのあまり生きるのを放棄
したくなるくらいなんですが!?」
「自殺は許さないわ♪」
「なんで満面の笑みなんだよ!?
─ッギャアア!!」
この後俺は
可哀想な男子として
名前を知られる事になるのだが
それはまた別の話
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