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その後、食事を済ませ
直ぐに荷物をまとめ
車に乗り込み出発した
車についている
ノイズがかりのテレビを
見ながら時間を潰す
車の中にはクーラーが
寒いくらいに掛かっていて
真夏の暑さを感じさせない
だがガラス越しに聞こえる
うるさい程の蝉の鳴き声までは
日本の車では塞ぎきれない
と言うより外部の音を
完全に遮断したら
それはそれで危険なのだが
「創は向こうについたら
何がしたいかしら?」
もう、辺りが真っ暗に
なった道のりを車で
走りながら助手席にいる
僕に話しかけてきた
それに対して
創はため息をつきながら
うわ言のように返事をした
「何もしたくない
どうせ、また………」
途中まで言いかけて
話すことを止めた
肘掛けに頬杖をつきながら
夜空を見上げた
見上げた夜空は
東京で見るのと違い
星が煌めき綺麗だったが
夜空がまるで、自分を覆う闇を
予知してるように見えて
舌打ちをしながら
背もたれを倒し
仮眠を取ることにした
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