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次の日の朝
いつものように顔を洗っていると
マスターに呼び出された
「今回してもらうのは簡単な事だ
学校に生徒として入学し、コンタクトの情報集めとその原因の根絶だ」
いつもの事だ、毎回どこかに潜入してはコンタクトの不正使用者を捕らえる
「一体どこで手にいれるんですかね?」
実際今年に入ってから日本の至るところで、事件が発生している…
マスターが言うには、コンタクトは大昔からあり戦国時代に名のあがる武将などはコンタクトを使っており
その子孫が受け継いだコンタクトを使っているのではないかと教えてくれたが、そんな奴はほんの一部らしい。
「それを調べる為に行かせるんだ
とりあえず手続きはすましておいたから、後は向こうにいるやつに聞いておけ」
そういって、目の前に学生証と制服を出した。
学生証には「神宮 空丸」(ジングウソラマル)と今回使う偽名が書かれていた。
しばらくして、準備を整えた俺は鏡の前に立ってみた……
鏡には、鋭くて黒い目と真ん中から左右で色が違う長めの髪の毛をした男がいた。
「不良……じゃないよな?」
苦笑いする俺を見てマスターは腹を抱えて笑っている。
「大丈夫だぞ、学校にはちゃんと証明してあるから怒られはしない……ブァッハハ!」
マスターはそういうと、また笑いだす。
大男が床を転がりながら笑っている姿は、目には刺激が強すぎる…
「俺は行きますよ…」
笑う大男を背に玄関まで歩きだす
「待て待て
学校に行ったら青色の髪の毛をした女の子に「昼飯でもどうだ?」と言え」
そうだった、合言葉というのはとても大事だ。
周りに…学校にさえ気付かれないようにしなければならない。
「わかりました…
行ってきます…」
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