黒い風が吹く

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そして、俺は九州国学業地区にある 九州国立桜前高校(さくらぜんこうこう)の職員室にいる 「へぇ、本当におかしな髪ねー」 茶色の髪をしたショートカットの彼女はそういいながら机の上の書類に目を通している 「私、あなたの担任の真島 加奈子(マジマカナコ)よろしくね!」 椅子から立ち上がると、平均的な胸、誰もが羨むであろう腰回り、そしてきれいな脚線美が目にとまる 「きれいな先生で良かったです」 これまでで培ってきた作り笑いをする 先生にある程度好感を持ってもらえば 今後動きやすくなる 「え?まじで?君私のこと狙ってる?」 効果はある意味絶大だったようだ その後、先生の導かれて教室の前まできた。 クラスは2年2組、他の教室を確認すると2年生は3組まであるようだ。 しばらく廊下で待っていると、中から「入ってきてー」と声が聞こえてきたので、一度深呼吸してから教室に入る。 「はーい、静かにしなさーい!!」 騒がしい教室に先生の声が響く クラスの男女比率は半々ってところで、騒がしいのは一部の女子 他の人はチラチラとこちらを見ては、俺と目が合いそうになると下をむく……… なぜだ? そうしてる間になんとか静かになった
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