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しばらくすると、先生が黒板に俺の名前を書く
「はい、自己紹介して」と書きながら言われたので
「みなさんはじめまして、神宮 空丸といいます」
自己紹介してからもう2時間目の休み時間だ…
なぜこうも人が集まる…
「その髪染めた?」とか「もしかしてハーフ?」とか「彼女とかいる?」と、授業中まで聞いてきては答えるたびに、次の質問が飛んでくる
落ち着いたのは、3時間目に真島先生が担当する国語のときからだった…
「大変だったね神宮くん」
「…………はぁ」
「ねぇ神宮くん?神宮くん!」
「え!あ、うん、なに?」
すっかり自分が神宮空丸であった事を忘れていた
「確か……三田(ミタ)さんだったよね?」
一番後ろの外側が俺の席で
その隣だった…はず…
「そーだよー、考え事してそうだったから声かけてみたのにー」
「あぁごめんね、気を使わせて…」
そういえば、情報を教えてもらうのも女の子だったよな?
女の子なら知ってるかも知れないな…
「あのさ、聞きたいことがあるんだけど?」
「ん?あぁ男子でしょ?ホントに情けないよねー、ちょっと神宮くんの見た目が怖いからって近づかないなんて!」
いや…それじゃ…、男子から声かけられないのは見た目のせいか…メガネかければ良かったのか・・
「じゃなくて、2年に髪の青い女の子はいない?」
「え?」
しまった…怪しすぎたか…
「知ってるよ、1ヶ月くらい前に学校にきたから……もしかして知り合い?」
「そ、そうそう知り合い」
苦笑いで話を合わせてなんとか聞く事ができた。
どうやら3組にいるのだが、三田さんによると3組には気をつけた方がいいらしい……
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