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「ありがとうございます」
涙目で制服を着た青色の髪の彼女は、俺にそう言った
「別にいいからそういうの…」
人助けをしたつもりはないがどうも恥ずかしくなってしまう
「お前ケガはしてないのか?」
俺は彼女にといかけた
「はい……大丈夫です……さっきのはコンタクトですよね?」
コンタクト
別に目に入れたりするものではなく、
人に力を与える力―ドの事だ
手に入れる方法は、道端に偶然落ちているだとか裏ルートがあるだとか都市伝説になっているが、実際はマスターと呼ばれる人に弟子入りしないと貰えない
本当に裏ルートで手に入れる奴も多いが…
「ところで、お名前はなんというんですか?」
彼女はまだ赤みがとれない目をこちらにむけた
「名前か……ゼロ…ゼロって呼べばいいよ」
俺は自分の名前を知らない…
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