百獣の王は月に吠える

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ガラリ ややオレンジ色の光が差し込んでくる その光を背にうける人影は、私を閉じ込めた獅子山だ 「よぅ、おとなしいじゃねーか」 一人で来たらしくいつも周りにいる人はいなかった 「出してください!」 「明日の朝まで帰さないって言ったろ?」 獅子山は扉の前に立っており、眩しくて目が細くなる 「そ、そんな!私は…」 「うるっせーな!!」 言葉を遮られ純粋な恐怖が体を襲った 体を震わしていた私に獅子山は、今日は体調不良で私が早退したと先生に言っといたとか、あの先生がうざいとかなにが面白いのか勝ち誇った顔で口を開く 「お前は俺の女だ、明日の朝また会おうぜ」 最後にそう言って扉を閉めて出ていった それからは時間がゆっくりと流れて恐怖と寒さに耐えながら朝を待った
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