百獣の王は月に吠える

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「ん………あ…」 気が付いたら朝になっていた たぶんまだ獅子山達は来ていない…と思う 「おい!ルナ!生きてるか」 ガタンと勢いよく獅子山が入ってきた 噂はしない方がいいとよく言ったものだ 「なんですか」 眠たい頭を無理矢理覚ます 「さっきお前が昨日一緒にいたがり勉野郎がきたぞ」 もしかして助けに… 「まぁ、俺らと戦ってる途中で逃げたけどな!ハハハ!」 「えっ………」 ゼロさんでも勝てない人がいるの……? 「お前は俺が満足するまでここにいてもらうからな」 「ちょっと待って、それじゃ話が!」 「いいから黙れ!!」 「っ!!」 怖じけついた私に近づくと手足の拘束を外す しかし、私が逃げようとしても体にうまく力がはいらない その日の放課後に獅子山はまたきたが、私に金色のオーラをあてると すぐに出ていき外側から鍵をかけられた 外から声がしていたので、遊びにでも出かけるんだったのだろう 私はこっそりとウチポケットに入っていた簡易食料を少し食べて元に戻す 秋宮さんにある程度の空腹になら耐えられるように訓練されたのがこんなところで役に立つとは……
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