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「ゴホン………国がコンタクトを黙認している事になるのか」
マスターは言葉を続けた
「おかしいとは思っていたんだ、2年前からコンタクト悪用が増えたのも、それがニュースでほとんど取り上げられないことも…」
ルナが恐る恐る口を開く
「確か、ニュースは国が放送するようになったんですよね?」
「そうだ、この国の情報は全て国からだ」
楓がすぐさま質問する
「つまり、コンタクトの事を知っているけど、公表しないだけということですか?」
「そういう事になるな」
しばらく沈黙が続き、楓が立ち上がる
「ですが、それは可能性です!まだ何かあるかもしれません!」
マスターはそれを聞くと、俺に目線を移す
「白黒、1ヶ月で何かあったか?」
あの後も俺は学校に通っていた
3組の5人については、コンタクト本部が何らかの方法で学校をやめた事にしていた
ただ、楓が戦っていた場所は2、3日は騒がれ都市伝説になった
「んーーー。コンタクトに関わる事はありませんでしたけど」
マスターはため息を吐き
「そうか、じゃあ続きは明日だな」
と背伸びをしながら言うと部屋に戻っていった
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