9人が本棚に入れています
本棚に追加
「お前ら昼食っていくか?」
少しだるさが残る体で立ち上がる
楓とルナは視線を合わせると
「すまない、これからルナと出かけるんだ」
「お、そうなのか…楽しんでこいよ?」
「ゼロさんも行きますか?」
楓の顔が赤くなる
「き、君が行きたいなら来ても…い」
「わりぃ、俺やらないといけないことあるから」
「そ、そうか…」
なぜかがっかりしている楓と、楽しそうなルナを見送ると俺は自分の部屋へと戻った
「いやーフラれちゃいましたねー」
「ルナがあんなこというからだぞ」
楓はルナをにらむ
「でもーゼロさんに選んでもらえばよかったじゃないですかー洋服!」
ルナはニヤニヤしながら楓を見る
「そ、そうかー!!今日はルナがおごってくれるのかー嬉しいなー!!!」
楓はすぐさま笑顔でそういうと
先に歩いていく
「ちょっと待ってくださいよー、私の退院祝いじゃなかったんですかー!」
「今ので気が変わった!!」
まるで師匠と弟子のような2人の声は
しばらく森の中で響いていた
最初のコメントを投稿しよう!