悪しき正義と正しい悪

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月曜日っていうのはとても眠くなってしまう 空調がついている教室は暖かいうえに、窓際の席は太陽の光で眠気が…… 「神宮ー!!」 教室に年配の歴史の先生の声が響く 「はっはい!」 眠気を払うように勢いよく立ち上がると教室で笑い声が聞こえる この1ヶ月でクラスになんとか溶け込んで男子とも仲良くなれた 呆れたように先生は頭を抱える 「この九州国の王は誰だ?」 「え…えっと……」 何度か目を泳がしていると、隣から声が聞こえる 「これだよ、これ」 三田さんが教科書をこちらに向けて指で「木暮 真」をさしている 恐る恐る声に出す 「こぐれ……まことさん…ですか?」 「正解だ座れ!もう寝るなよ」 「はーい…」 片手で感謝しながら着席する俺に、三田さんは親指を上げて笑顔で返してくれた
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