悪しき正義と正しい悪

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「えーっと……付き合ってる?」 芳川はスマホを手に面白いネタを手にいれたという顔をしている その後ろから殺気をこちらに飛ばしている2人を無視して俺は周りを見渡す 教室に残っていた半分近くの生徒がこちらを見ており、早速噂話へと姿を変える勢いだ 「あの…幼なじみなんですよ!」 ルナの一言によって助けられた俺は、午後の休みを友人3人からの怒涛の質問に費やすことになった 「もぉ…気を付けてくださいね?」 どうやらルナも同じ目にあったようで道場への道中ずっと文句を言われた そしてついでにコンビニでいろいろと買わされた… 「はぁ…買いすぎだろ…太るぞ?」 「別に一気に食べるわけじゃないですから」 頼りなくなった財布の中身を見つめる俺を横にルナは楽しそうに歩いている 実は授業中にマスターと楓に昼休みの事を連絡しておいた より詳しい話をするためにルナも一緒に向かっているわけだが… 「……はぁ」 財布の中身が減るならさっさと一人で帰るんだった…
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