悪しき正義と正しい悪

8/20
前へ
/91ページ
次へ
道場の中では、マスターが楓を説得している途中だった 「ですが!私はまだ!」 「心配しすぎだ」 「未熟な私では」 「することは今までと変わらないだろう?」 「しかし、コンタクトが絡むとなると!」 なんにも聞かされてないルナは両手にお菓子を持ちながら首をかしげる 「マスター、楓、ご本人様のご到着だぞー?」 2人はこちらを見ると、慌ててきちんと座りなおす どうやら俺とルナが道場に到着するかなり前からある一つの事について議論していたようだ 2人とも呼吸が荒れて白熱していたわりには、結論は出なかったみたいで、 こうして4人揃った今でも、ルナがお菓子に夢中なことをいいことに 小声で同じ言葉を繰り返している… 「白黒!そんな顔するならお前が説得しろ!」 無意識にめんどくさい顔をしていたのか、 マスターに無理矢理押しつけられてしまった
/91ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加