悪しき正義と正しい悪

9/20
前へ
/91ページ
次へ
ルナにはお菓子で時間を潰してもらい、 その間3人での話し合いになった 「そんで、誰がルナにコンタクトの伝承をするって話だっけ?」 話を聞くと、マスターは楓に、楓はマスターにして欲しいらしく 話がつかないまま、本人が到着してしまったというのだ コンビニによっていつもより遅くついたにも関わらず 「………じゃあ、俺がするよ、パートナーに」 「だだだダメだ!」 しびれを切らした俺にすぐに楓が反応する 「なんだよ楓?」 「とりあえずダメなんだ!!」 結局、マスターがやらないなら俺がやるというのを 嫌がった楓が渋々了承する形で長い議論は終結した すぐさまルナに事情を説明する 今日コンタクトを知る奴から直接接触してきたこともあり 獅子山の時と同じ目にあわないためにも、 ルナを見習い卒業として楓のパートナーに迎え 正式にコンタクトを授けると… 「やったー!ついに私もコンタクトが使えるようになるんですね!」 「あぁ、そうだルナ。良かったな、私も嬉しいぞ」 最初は嫌がっていたくせに楓が一番乗り気で 2人は早速コンタクトを伝承する為に外に出ていく その間残ったマスターと俺で、夜ご飯の支度をはじめた 伝承には集中力が必要になるため 必要以上に人がいると少しでも集中が乱れ 伝承がうまくできなくなるのだ なにより2人でしたいという 楓の願いもあってだが
/91ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加